恋愛・見合い結婚ともに高齢化が進む現状
厚生労働省が行っている、結婚と出産に関する全国調査“出生動向基本調査”を参考に、男女の結婚平均と、年齢差の変化について興味深い動きが見られます。
1990年~2010年の、20年の間の変遷は下記のようになっています。
【恋愛結婚平均】
・出会い年齢
1990年 夫24.5歳/妻21.8歳
2010年 夫25.0歳/妻23.0歳
・初婚年齢
1990年 夫27.5歳/妻25.0歳
2010年 夫27.9歳/妻26.9歳
より顕著な変化が見られるのは女性側です。出会う年齢と初婚年齢の双方ともに増加傾向にあります。今後もこの上昇は間違いなく続くと予想できますので、例え「恋愛結婚」であっても晩婚化が加速していくことは想像に容易なのです。
次に、見合い結婚についてです。
【見合い結婚平均】
・出会い年齢
1990年 夫30.5歳/妻26.7歳
2010年 夫33.5歳/妻29.7歳
・初婚年齢
1990年 夫31.2歳/妻28.0歳
2010年 夫34.8歳/妻31.2歳
高度経済成長期とは違い、直近30年の見合い結婚は一般的に恋愛結婚よりも高年齢化している現実があります。そしてデータを見れば、出会い年齢も初婚年齢も飛躍的に上昇しているのが一目瞭然。その背景にはおそらく、「20代のうちはまだ自分のやりたいことに時間やお金を割いて、30代近くになったらそろそろ結婚しようかな」という考えがあると窺えます。「まだ身を固めるには早い」という潜在的な意識がどこかにあることで日本の晩婚化が進んでいるのです。
昔に比べて交際期間が伸び、夫婦の年齢差も変化
更に、交際して結婚に至るまでのスパンはどうでしょうか。
【交際期間平均 1990 → 2010年】
・恋愛結婚 3.5年 → 4.2年
・見合い結婚 0.9年 → 1.3年
付き合いを始めてから結婚に踏み切る期間も延びているのが分かります。知り合ってすぐに結婚を決意するというのは昔の話しで、今は結婚前提に交際をスタートする“見合い結婚”でさえ1年以上の交際期間を要しているのです。
また、恋愛結婚では、5年以内に結婚するカップルの割合は全体の70%で、逆に5年以上の交際を経てから結婚する男女は30%も存在します。そうした交際期間の長期化の流れは見合い結婚でも顕著で、“結婚前提”のお付き合いでさえも、1年以内に結婚する割合は約50%にまで下がっているのです。ちなみに1990年の数値を見ると80%ですから、交際を始めてもなかなか結婚を決意しないカップルの増加は明白なのです。
夫婦の年齢差についても変化が見られます。
【夫婦の年齢差の推移 1970 → 2010年】
夫が年上 80.5% → 55.3%
夫婦同年齢 9.7% → 22.3%
妻が年上 9.2% → 24.8%
こうして見ると、ここ30年前後の年齢差の動きも明確に分かりますが、まず夫が年上という世帯は一気に下がり、その反動で夫婦が同じ年、あるいは妻が年上の世帯が増加しています。そして、それぞれにその数値が2倍以上になっていますから、夫婦のあり方も当然それに順じて昔と今では様変わりしているわけです。
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