“結婚は人生の墓場”の本当の意味は違う
これから婚活をする人や、現在している人にとっては、ココで紹介している小話は一見ネガティブなものもありますが、本質的にはそうではありません。もし使えるものがあれば、お見合い時の話しのネタなどに用いて頂ければ幸いです。
さて、今回は、「結婚は人生の墓場」というよく知られたフレーズについて理解を深めていきます。まず最初に断っておきますが、本来は、今私たちが使う意味で出てきた言葉ではないのをご存知でしょうか。
このセリフを言い出したのは、フランスの詩人として知られるシャルル・ボードレールです。代表作に「悪の華(1857年)」を持つ彼は当時、誰もが羨む名声や財、更には美貌をも兼ね備えた紳士としてパリ中に熱狂的なファンを持つ男性詩人でした。
そして、時を同じくして当時のパリ、ひいては19世紀のフランスでは梅毒を始め、様々な性病が蔓延していた悪しき環境状態でもありました。ちなみに、今でこそ完治が当たり前の梅毒も、当時は間違いなく死を迎える死病です。その恐怖は、今で言うAIDSの大流行と同等と言えるのです。
そこで、こうした環境を見たボードレールが発したフレーズがこちらです。「誰彼かまわず性交する自由恋愛はやめなさい。生をまっとうするなら、まずは体を清めること。そして、墓のある教会で貴方が愛した唯一の人と結婚しなさい」。
本来は、結婚の在り方を説いたひとつの教え
意味としては、このフレーズ通りです。ちなみに、パリの教会に墓があるのは、日本の寺に墓があるのと一緒でごく当たり前のこと。ですから、「結婚は人生の墓場」というのは、今私たちが理解しているような、特別な意味付けをされたものでも何でもなかったのです。性病に対する訓戒であったり、美しい結婚の在り方を説いた、ひとつの教えだったということです。
このように、今私たちが使っている意味とは真逆の内容であったことが分かります。どこでどう間違えて正反対になってしまったのかは疑問ですが、現代社会で当初のボードレールの真意を受け継ぐことが出来なかったのは残念です。
とは言え、ボードレール自身もその恵まれた環境を活かして、数多くの女性と関係を持ち、結果的に性病で亡くなってしまったという事実があります。なんともお粗末な結末ではありますが、「身を清めて、清らかな結婚をすること」というフレーズは本人が一番まっとうすべきことだったわけですね。
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